確かに高こうつきまっせ？！ ～ボンちゃん編

考えれば考えるほど
深みにはまる「噂の男」(^^;)。
今回はボンちゃん編です。
ネタバレ、ありますよ（苦笑）。

人気急上昇中の宝田興行所属のピン芸人、ボンちゃん。
確か最初のキャラ設定は
「モッシャンの元付き人で、金持ちのボンボン。
　金持ち感覚がウケている」
だった気がしましたが。
最終的に、どの辺りまで残したのか解りませんが、
相手に強く言われると妙に納得しちゃう所とか
女をモノとして扱う所とかは・・・かなぁ？(^^;)
それにしても、
山内さんって
あんな金ピカ衣装にマヌケなヅラでも
カッチョイイっすね。
それに、いいカラダしてたし（苦笑）。
スズキさんとの絡みは
それはそれは、見目麗しゅうございましたさ、ええ（苦笑）。

話を戻して。

ボンちゃんがブレイクしたきっかけって何だったのでしょう？
奇抜な格好やネタ（ナマズの利用法が知りたい（苦笑））が
ウケたのかもしれないんですが、
もしかすると、
スズキさんのおかげが
過分にあるのかもしれないですね。
・・・って、
スズキさんがどれほどの人物かは解りませんけど（苦笑）。
でも、
スズキさんにダメ出しされて
あれだけオロオロするということは、
スズキさんには
演芸場以外にも
ある程度の権力があるんじゃないかと推測されます。
幽霊のアキラが指摘している通り
ボンちゃんの芸って
「その場の勢い」的なものが殆どなんでしょうね。
自分でもそれが解っていたから
スズキさんを利用していたんでしょう。
しかし、ある程度売れてきたら
その関係が邪魔くさくなってきた・・・。
だから事故に見せかけて殺す（「未必の故意」）、
もしくは、
業務上過失の罪でスズキさんを追放したい、
と企んだのでしょう。
ボイラーさんへの報酬の決着が
妙に中途半端だったのが笑えました(^^;)。

最後の惨劇の中、
お客さんと同じ視点で見ていたボンちゃん。
ある意味、一番まともな精神状態だった人と言えるでしょう。
モッシャンの手に掛かったのは、
単なる「巻き添え」ではなく、
全てを知ってしまった者への
「制裁措置」だったのかもしれません。

そうそう、
スズキさんとボンちゃんが言い争ってる姿に
モッシャンがダメ出しをするシーンで
モッシャンがスズキさんを
「スマイル０円男！」といった時、
プッと吹いたボンちゃんを見てスズキさんが
「今笑っただろ？」と言ったのは・・・アドリブですか？(^^;)

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確かに高こうつきまっせ？！ ～骨なしポテト編

見終わった当日よりも
日を追うごとにじわじわと
「噂の男」に侵食されております(^^;)。

今回は骨なしポテト編です。
ネタバレ全開で行きますよ～！（爆）

宝田興業所属の中堅夫婦お笑いコンビ、骨なしポテト。
コレといった代表的な芸もなく、
鳴かず飛ばず、といった感じのコンビ。
どうやら、
ネタがかなり独創的なようなので
マニアウケするタイプのコンビなのでしょうね（苦笑）。
そうでなかったら、
１２年もの間、残っていられないでしょ～？
・・・って、
そういうもんでもない？（苦笑）

今回のお話で急遽招集されたこの２人。
劇団アーノルドシュワルツェネッガー所属の俳優さんのようです。
意外と物語の重要な所を握ってたりします。
危ないコ臭ぷんぷんのアヤメちゃんと、
権力に弱いトシを見事に演じています。

旦那さんがいながら
ボンちゃんとの情事を重ねているアヤメちゃん。
その情事を容認し、
（乗り気ではないにせよ）見張り役まで買って出ているトシ。
それぞれの真意は測りかねますが、
まぁ、
「長いものには巻かれろ」ってとこなのでしょう。

アヤメちゃんがトシに行ったあの凶行は、
キレると何するか解んない、みたいな
性質による行動なのかもしれませんが、
それ以上に、
自分達が作り出した笑いだけではなく、
自分自身に自信を持たず、
長いものに巻かれっぱなしで
へコヘコし続けているトシへの
行き過ぎた愛のムチだったんじゃないでしょうかね？
トシもそれを解っているから、
救急車を呼ぶのを拒んだんでしょうが。
にしてもさぁ、
歯がゆいよなぁ、トシ(^^;)。
ああいう風見鶏的な態度をとらなければ
芸能界を乗り切っていけないのは解るんだけど・・・。
なぜヨメを人身供犠扱いする？
女としては絶対拒んで欲しい所なのに。
ただ、
「ボンちゃんにやられたことにすれば丁度いい」という言葉に
トシの真意の一片を垣間見た気がしました。

それにしても、
アヤメちゃんはパニックに陥っていたとはいえ
どうして瀕死のアキラの息の根を止めたんでしょう？
自分を拒まれたから？
ネタを否定されたから？
どちらも決定打に欠ける様な気がします。
あーでも、
今、日常的に報道されている殺人の
凶行までに至った経緯のほとんどは
そういった他愛もないものばかりですもんね。
あの時、
トシがアヤメちゃんをかばったのは
はたして最善だったのでしょうか？
捕まっていたほうが、
本人の為には良かったんじゃないかなぁ。

芸人としても
夫婦としても
中途半端なまま逝ってしまった２人。
ただ、最期の一瞬だけ、
夫婦らしく情を通わすことが出来たのは
２人にとっては幸せ・・・だった？

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確かに高こうつきまっせ？！ ～まずは全体的に編

昨晩、四苦八苦しながら
「噂の男」の拙い観想を書いたんですが、
要らん事したせいで全部消えまして(-_-;)。
まぁ、かなり興奮状態での殴り書きだったので
しゃあないか、っちゅーことで。
・・・気を取り直して、
もう一度、
いろいろな視点からの感想を書いてみようかと思います。
まず今回は全体の感想から。

ほぼネタバレです（苦笑）。

会場に入って聞こえ始めたのは
「Ｗけんじ」さんや「星セント・ルイス」さんなど
往年の名コンビによる漫才。
あ～、そうか～、
今回のは漫才師さんの話だもんねぇ～、
それにしても懐かしいなぁ～、なんて
ぽや～っと聞いていたんですが、
「はっ！　もしかしてあれは伏線？！」ということに
帰りの道すがら気付きまして(^^;)。
ちぇっ、もうちょっと真剣に聞いとけばよかったなぁ(T-T)。

いきなりの暗闇から聞こえてきたのは
甲高いあえぎ声。
その後に続くかなりきわどいセリフたち。
これでもう、
すっかりＫＥＲＡさんの世界に
引き込まれた感じがしました。
結構母娘連れが多かったのですが、
お母さん方の方が
どきまぎしたんじゃなかろうか？（苦笑）

序盤から中盤にかけては
現在と過去を行き来しながら
それが微妙にリンクしている、という感じ、
そして後半は
まるでジェットコースターのように
話が急転（というか暗転）し、破滅へと向かいます。
日経新聞に
「物語の終局はやや強引な収め方」と書かれたようですが、
う～ん・・・、ちょっと頷けるかなぁ？

そういえば、ＫＥＲＡさんが稽古初日に、
「台本９割変わりますから」と言ったとか言わないとかありましたが、
そこまではいかないまでも、
結構変わったんだろうな、というのは
初日後にプチリニューアルした公式ＨＰからも解ります。
福島さんが残していた「救い」の部分を
ＫＥＲＡさんが全部そぎ落としたらしいですもんね。
だから、当初あったキャラ設定とはかなり違いますが、
ＫＥＲＡさん曰くの「ホンの誤読」をすれば、
まぁ、そういうのもありよね、と。
ＫＥＲＡさんらしい映像の使い方とか
（あれにもな～、伏線があったんだよなぁ～）
小ネタも満載で
結構笑えましたが、
ただ、
一部、私的には笑えないところもあったり・・・。
例えば、
序盤でのアヤメちゃんの凶行。
周りの皆さんはかなりウケてましたが、
その光景に若干恐怖すら感じました。
精神科医の名越先生が仰る通り、
「人間はとことん悪」なのねぇ(^^;)。
もちろん私も含め、ですが。

とにかく５人＆２人の演技力、
特に橋本じゅんさんとヤッシーに圧倒されました。
堺さんは・・・(^^;)。
また後ほどゆっくりと。
ちょっと一筋縄ではいきそうもないので。

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噂の代償は…

「噂の男」、観てきました。
月並ですが、
…面白かったです。
出来れば、
もう一度観たい！

細かい感想はまた後ほど。

Everybody's Talkin'

「噂の男」観劇まであと数日となりました。
・・・かなりキンチョーしとります（苦笑）。
初日、二日目くらいまでは
「ネタバレ掲示板」などを覘いたりしたのですが、
下手な先入観を持たないほうがいいことに
今更ながら気付いたので（遅っ！）、
自分の目で確かめるまでは我慢しようと思うとります。

で。
今日なんですが。
ＰＡＲＣＯ劇場の公式ブログの、
「『噂の男』グッズの秘密」ちゅー記事で、
今回の主題歌「EVERYBODY'S TALKIN'」の事について書かれてました。
この曲は、
「ニルソンの同名曲を完全コピー」（同記事より）
なんだそうで。
あれ？　どういう曲だったっけ？
聞きゃあ多分解るはずなんだけど・・・。
ん？　待てよ？
もしかしたらウチにあるかもな、
と思って
ＣＤの山をあさったら

ありました。

で、
早速聞いてみたら・・・、
やっぱり知ってる曲でした(^^;)。
あ～、この曲だったらＫＥＲＡさんの声にぴったりだな、
やっぱりＣＤ買お、
と改めて心に誓った次第です（苦笑）。

日を追うごとに進化を遂げているという「噂の男」。
かなり練れた状態の作品が見られるのを期待して・・・。